一般眼科
一般眼科
目が痛い、痒い、乾く、疲れる、充血する、まぶたが腫れた、物が二重に見える、目をぶつけたなどの症状が対象となります。症状は一時的なものや軽いものが多いですが、繰り返したり、なかなか改善しないものもみられるため、しばしば注意が必要です。
気になる症状がありましたら、一度受診されることをおすすめします。
通常検査は視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査を行い、必要に応じて精密視野検査、OCT検査(眼底三次元画像解析)などを組み合わせます。
診察の結果更なる精密検査や治療が必要と判断した際は、より詳しい検査が可能な専門病院へ紹介しています。
当院は地域の皆様が身近で安心して受診できる「かかりつけ医」を目指しています。
患者様お一人お一人に寄り添い、丁寧な診察と分かりやすい説明を心掛け、些細な異常も気軽に相談できる環境作りに努めております。
いわゆる「疲れ目」のような一時的な目の疲れよりも重い状態で、睡眠や休憩をとっても改善が困難な状態を言います。よくみられる症状として、それほど目を酷使したわけでもないのに目が痛む、重く感じる、かすんで見える、眩しく感じる、充血する、涙が出る、物が二重に見える、肩が凝る、頭が痛い、吐き気がするなどの症状が挙げられます。
眼精疲労の治療には、その原因の特定が鍵になります。
例えば度数が合わないレンズを使用していると毛様体筋が無理にピントを合わせようとするので眼精疲労になるため、より負担の少ないレンズに変えてあげる必要があります。
長時間のVDT作業やスマートフォンにより目を酷使すると、目のピント調整を行っている毛様体筋が疲弊するので、適度に休憩をとる(1時間の作業につき15分程度)必要があります。
さらにストレスや睡眠不足などで自律神経が乱れると、目の筋肉が緊張し、涙の分泌量が減ることで、目の血流が悪化し目も乾きやすくなることで目の疲れを招くことになるため、ストレス発散や良質な睡眠をとる必要があります。
40歳前後から始まる目の老化でピントを合わせようとする力が衰え、小さな文字を長時間読み続けると疲れやすくなるいわゆる「老眼」は近見用眼鏡の処方をする必要があります。
眼精疲労の治療は基本的に原因を取り除くことで症状は改善していきます。薬物療法ではビタミン配合の点眼薬や内服薬によって症状に軽減を図ります。
涙は乾燥防止、殺菌、洗浄、栄養補給、鮮明な像を結べるように黒目の表面を滑らかに保つ目のバリアのような役割をしています。
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、十分な量があってもその質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面の細胞を傷つけてしまうことがあります
症状には、目が疲れやすい、目が痛い、目が乾いた感じがする、物がかすんで見える、目がゴロゴロする、目ヤニが出る、目が重たい感じがする、光が眩しく感じる、理由もなく涙が出る、目が痒い、赤くなりやすい、何となく不快感があるなどがあり、これらの症状の中から5つ以上当てはまるようであればドライアイの可能性があります。また10秒以上目を開けていられない、まばたきの回数が多い(40回/分以上)場合もドライアイの可能性があります。
ドライアイの要因は、シェーグレン症候群などの全身疾患のほか、加齢、コンタクトレンズの装用、長時間にわたるパソコンやスマートフォンの使用でまばたきの回数が少なくなっていることが考えられます。その他喫煙、血圧降下剤、精神安定剤の一部もドライアイの要因になることがあります。
治療は一般的に点眼薬(人工涙液、ヒアルロン酸製剤、ジクアホソルナトリウム)を用いて角結膜を保護したり、炎症が強ければその症状を抑える点眼薬(ステロイド剤など)を併用します。これらの薬剤を使用しても改善が難しい場合は、涙点プラグを上下涙点に挿入することで人工的に涙の排出を止めて、涙を結膜嚢内に溜め込むことで眼球表面を潤す方法や、保湿用眼鏡を使うと症状が和らぐといわれています。
明るい所や白い壁、青空などを見つめたときに目の前に虫や糸くずなどの「浮遊物」が飛んでいるように見え、視線を変えたりまばたきをしても消えない場合は「飛蚊症」が考えられます。
飛蚊症とは、何らかの原因で硝子体に濁りが生じ、その濁りが網膜に投影されることで、目の前にあたかも虫や糸くずが飛んでいる状態を言います。
飛蚊症の多くは病気とは関係のない「生理的飛蚊症」で、このタイプの場合治療の必要はなく、多少うっとうしいですが慣れれば特に問題ありません。しかし中には網膜裂孔、網網膜剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎などの目の病気が原因であることがあるので、気になる場合は一度ご受診ください。
結膜とは、まぶたの裏と白目の部分を覆う膜であり、この結膜に炎症が起こっている状態を結膜炎と言います。
結膜炎には大きく分けて、花粉症に代表されるアレルゲンによって引き起こされる「アレルギー性結膜炎」※アレルギー性結膜炎についてはこちら
と細菌やウイルスによって引き起こされる「感染性結膜炎」があります。
細菌やウイルスが何らかの原因で目に感染し、それによって結膜に炎症が起きている状態を言います。主な症状は、充血、目ヤニ、涙が出る、異物感(ゴロゴロする)、まぶしい感じなどが現れ、症状がひどくなると出血、まぶたの急激な腫れ、白目がブヨブヨしてくる(結膜浮腫)、耳の前のリンパ節腫れ、発熱などが起こることがあります。
いわゆる「はやり目」と言われるウイルス性の結膜炎の場合、患者様の目からの分泌物がもとで伝染するため、感染予防がとても大切です。有効な点眼薬がないためウイルスに対する抵抗力をつけるため休養を十分にとって体力を落とさないことが必要です。また補助的に他の感染を起こさないように抗菌点眼薬や、炎症を抑えるための抗炎症の点眼薬などを使用します。また他の人にうつさないように手をよく洗って清潔にすること、タオルや洗面用具などは家族ものと分ける、人混みへ出かけない、休養をとって体力を落とさない(学校、仕事などは医師の許可があるまで休む)などに気をつけるようにしましょう。
まぶたの分泌腺で起こる炎症性疾患のひとつです。麦粒腫は一般的には「ものもらい」と言います。
麦粒腫は発症する部位によって外麦粒腫と内麦粒腫に分けられ、どちらもまつ毛の毛根に膿点がみられる状態です。
対して霰粒腫はまぶたの中の慢性肉芽腫性炎症で、通常痛みは伴わないことが多く、まぶたそのものが腫れたり、しこりができたりしている状態です。
治療は主に抗菌薬(点眼もしくは軟膏)を使用します。症状が強い場合はステロイド点眼薬を併用します。また排膿点がみられる場合は、点眼麻酔をしたうえで切開排膿を行います。